世界を魅了した男・日本代表エースアタッカー《Aktm選手》のインタビュー

日本代表エースアタッカー《Aktm選手》の名前を実況が《エェェケェェティィィィエム!!!》と叫び、会場はプレイの一つ一つに釘付けになった。この日ほど会場に行かなかったことを後悔した日は無い。

対戦型アクションシューティング《オーバーウォッチ》には毎年ワールドカップが開催される。2017年7月23日に行われたシドニー予選で日本はスペイン・フィンランド・ベトナムという強豪国が名を連ねるグループDに配置された。スペイン代表にはHarryHook、フィンランド代表にはTaimouという韓国やアメリカのトップリーグで活躍するチーム《EnVyUS》に在籍するメンバーがいた。

しかし、日本代表は強豪国相手に対して前評判を覆す快進撃で予選を1位通過した。

《Aktm選手》は、YouTubeで世界のトップスターたちと並んで動画にまとめられるなど、世界から注目されることとなった。今回の巻頭特集では、世界的スターとなった《Aktm選手》に話を伺いつつ、オーバーウォッチワールドカップ 2017 日本代表の軌跡を振り返ろうと思う。

シドニー予選前まで日本の評価は低かった。

――今回の日本代表は《USG Iridata》、《RPG-KINGDOM》、《Libalent Supreme》の3チームからそれぞれ選出されていますが、十分に練習することはできましたか?

Aktm 各メンバーが所属しているチームが大会などに出場していたため、その兼ね合いもあって十分と言えるほどの練習はできませんでしたが、2週間近く1日2時間程度の練習をすることができました。

――日本代表メンバーは海外アナリストたちから情報の少なさから《ミステリアスチーム》という評価がされていましたよね。

Aktm それはシドニー予選のインタビューでも言われましたね。『君たちはOPCに出場していないよね。一人もそのメンバーがいないのは何故なの?』と聞かれたりしましたね。いきなり出てきたぞ?みたいな反応でしたね。

――シドニー会場での評価はどうでしたか?

Aktm 応援されてはいる感はあったんですが、やはり、ミステリアスと言われていることもあって「日本?ああ、頑張ってね」みたいにちっちゃい子にがんばってね、というイメージの反応をされていました。強豪としては見られていなかったですね。

――シドニーの会場ではその場にいた他の代表と練習試合をしたと聞きました。手応えを感じていましたか?

Aktm 日本で練習している時は韓国チームと練習試合をすることが多かったんですけど、やっぱり、NA、EUのチームは、韓国のチームと全然戦い方が違くて、対応するのに凄い時間がかかってしまいました。

――具体的にはどこと練習試合を行いましたか?

Aktm 同じグループではない、ポルトガル、スウェーデン、オーストラリアとやってましたね。スペインとの公式戦が終わった後は、スペインの選手たちから「やろうぜ」と言ってきたりとかもしました。結構声をかけられることが多かったんですけど、特にポルトガル代表から毎日にように「何時空いてる?」って聞かれましたね。

――日本代表というプレッシャーはありましたか?

Aktm ワールドカップは日本代表として行ってるので、世界に圧倒的にかなわないような展開で終わっちゃうと、日本のみんなもがっかりするし、そこらへんで緊張感はありました。でも、日本代表のメンバーも選りすぐりの精鋭たちでしたし、手が届く所まではいけたので、安心しました。