『フェーダ2 ホワイト=サージ・ザ・プラトゥーン』感想

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FEDA2
WHITE SURGE the PLATOON

フェーダ2~ホワイトサージザプラトゥーン

やのまん/戦略シミュレーション/プレイステーション
(開発元はマックス・エンターテイメント)

革命を起こし、ついには提督コバルト・アレクセイを倒した解放軍。
スクーデリア大陸はバルフォモーリア帝国から自治権を獲得。アルカディア共和国が誕生する。
革命の立役者であった第三遊撃部隊は解散し、歴史の表舞台から姿を消した。
それから8年、
バルフォモーリアではグルナレイムとドラゴニュートの権力闘争が、
そしてアルカディア共和国もまた主張の違いによって分裂寸前となっていた。

その中、『ホワイト・サージ』と呼ばれるいわくつきの部隊が、
戦乱の中を駆け抜ける。

フェーダの続編です。

私が愛して愛して愛しまくったゲームの続きです。

当然発売元は同じです。

もちろんキャラデザイナーも一緒です。

世界観を作り上げたプロデューサーも健在です。

ストーリーは前作から続いています。

前作キャラも登場します。

でも。

私が愛したゲームはどこにも居なくなっていた…(号泣)

そんなゲームです。

もともと(私が思う)フェーダの良いところは
重厚な世界観。
かっこ良い必殺技シーン。
ロウ-カオスの値により味方キャラが変化、エンディングも分岐。
豊富なケモノキャラ。

特にケモノ万歳!と絵師とキャラ設定考えた人に感謝の祈りを捧げたいほどの濃い獣人キャラ達がわんさといた事です。

ところが。今回仲間キャラクターが11人しか居ないのです。その内人間・エルフ系が6人。マシン系が1人。ビースト系はたったの4人。内わけは鳥、ドラゴン、虫、狼の一人ずつ。…よって純然たるケモノ系はたったの1人!前作は猫科犬科合わせて5人居たのですから、恐ろしい減少っぷりです。

このキャラクターの少なさを見ても解る通り、今回属性による仲間キャラクターの変更等は一切ありません。
前作に引き続き、称号の変化はあるのですがそれは別にストーリーに関係したりしません。
エンディングの変化もありません。それじゃーなんのための称号かと言うと、全く意味が無かったりします。
なんだそりゃ。

意味の無い称号システムはかろうじて生き残っていますが、それ以外はかなり変更されています。
RPG的な街の探索などは一切無くなり、ストーリーはキャンプ地での会話イベントと、戦略マップ画面でのイベントで進みます。
アイテム等は軍からの支給品でまかなわれ、キャラクターは『兵装』を選ぶ事でユニットの特徴を変える事が出来ます。
…兵装は各2種類ほどです。
戦略マップでは、敵と味方を交互に動かし戦っていきます。高さの概念とか地形効果とかはほとんど存在せず、全体的な戦略性も低い。そういう所だけは前と一緒です。
でえ。前作のフェーダでは敵に攻撃をしかけるとかっこ良いアニメーションシーンが挿入されました。かっこ良い音楽と、キャラクターを特徴づけるセリフ、素早いカット割り等で楽しめたものです。
が。今回は攻撃すると、ドット絵キャラを横から見た視点の画面に変わります。それから格闘アクションのように敵に斬りかかったり殴りかかったりするんですが…なんか無駄に時間がかかります。
例:敵スケルトンさん。
剣を引きずりながらがっちょんがっちょんと相手に向かって歩いていきます。横スクロールでがっちょんがっちょんがっちょんがっちょんがっちょんがっちょん…そしてやっと相手の前に来て剣振り下ろす動作。

長いっつーの。

これを通常攻撃で毎回毎回やられると、キレそうになります。

このゲームの特徴であった、ファンタジーとSFを融合させたような世界観。大剣と革鎧、銃器と魔法が混在する異世界ファンタジー。…それも大分破壊されています。SFに寄りすぎてるのです。敵もロボ系がわんさと出るし、魔法使いは居るものの、正規軍に属している為きっちりとした重装備。全員背嚢(バックパック)を背負って騎士鎧ではなくアーミースタイル。露出度が低い低い。
『敵に操られ、強大な魔力を行使する魔法使いの少女』という設定で登場したキャラが山にハイキングに来た田舎娘にしか見えないのはどうよ。確かにある意味現実的で実戦的ではありますが、もう少しドリーム見せてください。

で。最大の衝撃。前回活躍したステキでかっこ良いウルフリング(狼系獣人)・アインさんが味方ユニットの一人として参加してくれるのですが。それが…

びっくりするくらい老けている。
…確かに前作から8年の月日は経っています。でもたった8年です。前作で30歳前半だったとしても40歳程度です。まだまだ男盛りのはずです。それが、同じ絵師が書いてるのにどーしてかっこ良い狼剣士が山奥で隠居して50年くらい経ったご老人みたいな侍になっちゃうのですか?ああ…

てな感じで前作ファンをめった打ちにして安らぐ暇が無いくらいの集中砲火。
前作は短所すら愛しく思えるほどの素晴らしい長所があったのに、わざわざ短所を伸ばして長所を潰したとしか思えないくらい念入りな状態。グラフィックは向上しましたが、戦闘シーンの鬱陶しい攻撃場面で台無しだし。システムは改悪だし。後半仲間入りするアインさんが異常に強くてゲームバランスも崩壊。

ストーリーの方はなんだかよくわから無かったです…帝国内のゴタゴタを共和国出身のホワイトサージが巻き込まれてどーにかこーにか…遺跡を破壊したり、敵側に捕まったり、前作で味方だったキャラが敵にまわったり…色々とエピソードはあったのですが、結局なにが言いたかったのか。というポイントに欠けてた気が…と言うか私の記憶が怪しくなってる(苦)
攻略本にプロデューサーのインタビューが掲載されていて、『今回は世界の西半分しかやっていないので、残りの東半分は『3』でやりたいと思っています』とか言ってましたが…『3』は永久に出ないまま、発売元の会社はゲーム業界から撤退してしまったのでした。

合掌。

オマケ。

ゲーム本編とはあまり関係ない部分なのですが。このゲーム、オープニングが実写です。SFファンタジーで実写。ゲーム本編のビジュアルはイラストなのに実写。
一体何を考えて作ったのかは不明ですが。なんとハリウッドで制作。そんな金があるなら本編の出来をもっと…げほごほ。

で。これが予想通りスゴイ出来です( 邪)。役者は濃いアメリカンな人々。場所はハリウッドの裏山な岩砂漠。仕事サボってだらだらしているホワイトサージの皆さんが、敵に見つかったから戦って全滅させてオールオッケーってな内容。
ストーリーも適当ですが、魔法のCGとか特種メイクとかがこれがもう…
エルフのお姉ちゃんが連れている2つ首ドラゴンはイラストでは青いがっちりした獣なんですが、実写ではどう見てもセサミストリート系のぬいぐるみ。実際首しか動かないパペットだしー。若い魔法使いも主人公もオッサンになってるしー。
つーかこの実写版を作る為に特種メイクが面倒な獣人系を減らしたのかと嫌な邪推もしてしまいます。(初期メンバーは人間2人・エルフ2人・顔が多少ヤギっぽいアルシデア一人。ただしアルシデアは実写ではただの顔と耳が長い人にされてました。)

と。こんな感じなのに前述のプロデューサーのインタビューでは『フェーダを映画化すれば面白いと思いますよ』とやる気満々です。まーもちろんこれも実現しないまま現在に至ります。

合掌。