『ライブ・ア・ライブ』(LIVE A LIVE)ネタバレ感想

*最終編以外のストーリーのネタバレは全面露出しています。ご注意ください。

LIVE・A・LIVE

スクウェア/RPG/SFC

8つの時代。8人の英雄。8通りの運命が一つに織りあわされるとき、

戦いと悲劇の舞台が始まる。

とにかく人が死ぬ。

各世界のキャラデザを7人の漫画家が担当してるとか(中世編はスクウェアオリジナル)
シナリオのクリア順を選べるとか
全く違った8つ世界を楽しめるとか
色々キャッチコピーがありましたが、
それよりなによりキャラの死亡率が高い。というスクウェアの伝統がネガティブな方向に突っ走ったゲーム。

■原始編■

8つのシナリオの中では比較的平穏。セリフが無くアイコンで感情や情報を表示する。
恐竜の生贄に選ばれた女の子を助ける為に原始少年が頑張る話。

■西部編■

これもまあヒーロー物。
放浪のお尋ね者が立ち寄った町でならず者たちを相手にする。
限られた時間の中で町の人に指示して罠を仕掛けて行くのがポイント。
主人公を追いかける賞金稼ぎマッド・ドックがいい味を出しているが、場合によっては最後に主人公と対決して死んでしまう。

■幕末編■

ここら辺から血なまぐさくなってくるよ…
幕末だけど忍者物(笑)
密命をおび、城に囚われた坂本竜馬を助ける為に若き忍者が潜入する。うまく立ち回れば悪霊・妖怪以外殺さずにエンディングを迎えられるが、
やろうと思えば城の人間皆殺しの100人斬りもできる。
女だろうが弱ってる人間だろうが情け容赦なく斬る!斬る!斬る!
城が無人の廃墟と化します。
ちなみに抜け忍となってかつての仲間を斬りまくって逃げることもできるらしい。

■現代篇■

ライバルたちと戦いながら彼らの技を覚えていく。
戦闘画面のみで話が展開していきます。
全員を倒すとラスボスが現れますが、そいつが今まで戦ったライバルを全員殺しちゃってます。セリフも「最強とは人を殺せるかどうかで決まるのだ…!」
ひでえ。

■功夫編■

かつて最強と呼ばれた「心山拳」の伝承者を探すために老師が山を降りる。
伝承者候補の三人の弟子が現れますが、
そのうち二人は道場の襲撃者によって殺されます。
生き残る人間は途中の稽古モードで決まります。よって残すキャラ以外は育てる必要なし。
…ひでえ。
ちなみに老師も最後にしんじゃうの…

■近未来編■

超能力を持った少年が町の連続誘拐事件を追う。
超能力者といっても普段はテレパシーで他人のプライバシーの侵害をしたりする程度ですが(おい)
それよりご近所のマッドサイエンティストがヤバイ。
死にかけたペットのカメを助ける為に液状還元してカメ型ロボットに注入。ロボは元気に動き出しますが、それで助かったと喜んでいいんですか?
兄貴分キャラが精神力で動くロボットを操縦する為に向精神剤(幻覚キノコ?)を大量に服用して結果死亡。
別のマッドサイエンティスト(ご近所のやつと同門)は誘拐した人々を液状還元してロボットの燃料として使用。
その数2000人。
主人公の友達の父親もロボット兵器に改造されてます。当然主人公と戦わされてしんじゃうのさ。

■SF編■

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民間貨物宇宙船がある惑星で捕獲された生物「ベヒーモス」を輸送中、船内で1つのロボットが生み出される。ところが船外の事故により乗組員の1人が死亡。さらに凶暴なベヒーモスが檻から逃走。
密室の船内での殺人事件。
疑心暗鬼に陥る乗組員たちを守る為、小さなロボットが奮闘する。
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エイリアン+2001年宇宙の旅。
最終的には6人いる乗組員の内3人死亡。どろどろした確執や狂気に陥るヒトも出るし、船内は凶暴な生物がうろついてるし、大変です。

そして、中世編。

上記のシナリオを全部クリアすると現れる世界。もはやあたりまえの様に死にます。
しかも。ここまでの道のりで相当覚悟を決めて(あるいは感覚が麻痺して)いても、
背後からグーで殴られるような展開が待っています。

今までのシナリオなど序の口です。

世界を支配していた魔王を勇者が倒し、平和を取り戻した王国ルクレチア。
武術大会に優勝した剣士オルステッドは優勝者の権利としてアリシア姫と婚約し、国は益々栄えると思われた。
だがその夜突如『魔王』が城に現れ、姫を連れ去ってしまう。
オルステッドは新しき勇者として親友ストレイボウと共に魔王山を目指す。
途中かつて魔王を倒した勇者ハッシュの協力を得た一行は、ついに魔王山にて魔王と対決する。
しかし、倒した後これは偽者と判明する。その直後地震がおこり、ストレイボウは閉じ込められ、姫もまた救う事が出来なかった。
一旦城に戻ったオルステッド達。しかしそこに新たなる悲劇が…

その夜城に現れた魔王をオルステッドは倒すのですが、実はそれは国の王様。罠にかけられ幻覚を見せられていたのです。
弁解する間もなく王殺しの汚名を着せられて追放。街の人々からは魔王と呼ばれ、行き場を失う彼はもう一度城へと戻ります。
しかしあえなく拘束され投獄。そこで再会したハッシュの仲間ウラヌスが自らの命と引き換えにオルステッドを助けてくれます。
ちなみにかつての勇者ハッシュは病をおして戦っていた為に、魔王山で力尽きて死亡しています。
ウラヌスの最期の言葉に励まされ、アリシア姫とストレイボウを助ける為に再び魔王山を目指すオルステッド。
しかし山頂へたどり着いたオルステッドを待っていたのは友人だと思っていたストレイボウの裏切り。
すべてはストレイボウの策略。
アリシア姫を愛していた彼は武術大会の決勝で自分を破ったオルステッドを激しく憎んでいたのです~
オルステッドに倒され、恨みつらみを語りながら死んでしまうかつての友人。
そして、オルステッドの最後の希望であったアリシア姫は
魔王山にいる間にすっかりストレイボウに心変わりしていました。
『あなたに負ける者の悲しみは解らない!』
とか何とか言った後、ストレイボウの後を追って自害。
残されたオルステッドは絶望と憎しみで本当の魔王へと転生します。

結果。

国民はすべて石に変えられ、ルクレチアは滅亡してしまうのでした。

そしてその後「最終編」が始まります。
舞台は灰色の魔境と化したルクレチア。謎の力によって他の7つの世界から呼び出された主人公たち(功夫編のみ生き残った弟子が主人公となる)は、それぞれの世界に戻る為に魔王と戦う事となります。
ベストエンディングではルクレチアは一応元に戻り、主人公たちがもとの世界に帰還するエンディングです。
で、魔王オディオですが。

はっきり言って彼は救われません。
アリシア姫の幽霊とかも出てきますが何の役にも立ちません。
最終篇は主人公を誰にするか選べるのですが、オルステッドを選んだ場合だけ『いままでのラスボスを操って各世界の主人公を倒す』というモードになります。これに勝利してもただ虚無と破滅が残るのみ…

しかし私の主観では彼は憎しみより絶望の方が大きかったような気がします。
各世界の悪人を操り(各世界のボスはオディオの影響を受けている)主人公たちをルクレチアに呼び込んだのも大規模な自殺行動だったのでは。はた迷惑な話ですが。
でなけりゃーなぜルクレチアに主人公それぞれの最強武器を隠したダンジョンがあるのか納得いかん(笑)

あとマルチエンディングなんですが、これまたライブアライブというよりはライブオアデスな状態で、うっかりすると世界が滅亡します。(笑)

とにかく鬱になりっぱなしなゲームでした。このゲーム、本来のテーマはタイトル通り『生きる』だったそうですが、個人的には

シナリオ書いた奴出て来い~!

とダークな気分に。…確かに中世編には衝撃を受けたけどね。