『魔法のエンジェル スイートミント』の豆知識
~「しあわせショップ」の所在地~
人間界にやって来たミントは、伯母のハーブが経営する「しあわせショップ」で居候することになります。 では、この「しあわせショップ」とは、どこのあるお店なのか?
第1話でミントと一緒に店を探していたプラムの言葉によると、「おどろきもものきタウン5丁目13番地-11」が「しあわせ ショップ」の住所なのだそうです。
ただ、これではミントが住んでいる場所がトアルタウンとなっていることに矛盾してしまいます。もしかすると、”おどろき もものきタウン”はトアルタウン内の一地区を指す(例えばトアルタウンが~~市で、”おどろきもものきタウン”がその 市内の~~町といったような)名前なのかもしれません。
余談になりますが、この第1話でミントとプラムが「しあわせショップ」を探す際、プラムが公衆電話の電話帳で店の 電話番号を調べて読み上げるシーンがあります。ここで、プラムが「しあわせショップ(の電話番号)…」と言った次の瞬間、 いきなりブツッと音声がカット(本当にイキナリ音が消える)。少しして、何事も無かったかのように「…の1303」と続きます。
この電話番号のシーン、LD版などでは「123-456」に差し替えられているのですが、やはり実在の電話番号を喋ってしまって いた…のでしょうか?
~「DRAGON」の謎~
「しあわせショップ」はナンデモ屋のようで、配達業から引越しの手伝い、果ては人探しすら請け負っていました。 が、基本は物品売買の小売店なわけで、店内には商品を目立たせるポップのような物がちらほらと見えます。
そんな中で、毎回のように登場していたのが「DRAGON~」という謎のボード。回によって「DRAGON GAME」だったり「DRAGON GO」 だったり文字が変わっていましたが、画面を見る限りでは店の入り口から見て左手奥、カウンタから少し離れた場所の天井から ぶら下がっていました。他にも、マグカップのロゴなど様々な場所で「DRAGON」の文字が…。
これだけ毎回のように「DRAGON」という文字が出てくると、これは作中に用意されたブランド名なのではないか?と思えてきます。 しかし、これは別に作中ブランドなどではなく、おそらく「ミント」の動画を担当していた「龍(ドラゴン)プロダクション」 をもじったスタッフの遊びによるものでしょう。
~「魔法のエンジェル スイートミント」 注目の製作スタッフ~
昔の作品を見ると、現在活躍している人物が参加していて驚くことが多々ありますが、これは「ミント」でも当てはまる話。 改めてのスタッフを見てみると、かなり意外な名前が発見できて面白いです。シリーズ構成の関係上、脚本は”ぶらざあ のっぽ”系ばかりになってしまいましたが…。
大庭寿太郎
「ミント」の監督。1970年代から演出家として活躍しており、「ミント」が監督第2作目だと思われる。 「ミント」後の足取りが全く不明になっているのが謎…。
他の代表作は「鉄拳チンミ」(監督)、「魔法のプリンセス ミンキーモモ」、「超獣機神ダンクーガ」(演出)。
はばらのぶよし (羽原信義)
「ミント」のキャラクター原案。ロボアニメのファンにはお馴染みな、現XEBECのメンバー。 「ミント」には原画で申し訳程度に参加しているだけなのが寂しい。はばら名義と羽原名義の使い分けの基準は不明。
他の代表作は「ゲキガンガー3」(監督)、「マシンロボ・クロノスの大逆襲」、「あしたへフリーキック」(キャラデザ)、 「D・N・ANGEL」(作監、演出、絵コンテ)。
都留稔幸
「ミント」のキャラクターデザイン、作画監督、絵コンテ。この頃は原画やらを色々担当していたようだが、「ミント」を 見ても分かるように演出面でズバ抜けた才能をもっている御方。気持ちのいい絵の見せ方に関しては天下一品。
他の代表作は「GUNGRAVE」(監督)、「GTO」(絵コンテ、第2期OP)、「南海奇皇(ネオランガ)」(絵コンテ、演出)、 「不思議の海のナディア」(原画)。
梶谷光春
「ミント」の作画監督。個人的な印象では、「ミント」で一番安定した絵を提供してくれていた作監だと思う。
他の代表作は「だぁ!だぁ!だぁ!」、「まぶらほ」(作監)。
内山正幸
「ミント」の作画監督。かなり古くから(たぶん1970年代後半頃から)活躍しているアニメーターで、現在でも ライトハウスのメンバーだと思われる。「ミント」では梶谷氏と並ぶ中心的な作監だが、困ったことに氏の担当した回は 作画レベルが洒落にならないくらいヤバいことになっていた…。
他の代表作は「ドラゴンボールZ」、「魔動王グランゾート」、「遊★戯★王」(作監)。
伊藤久美子 (いとうくみこ)
「ミント」の作画監督。作監として参加したのは第11話の1回きりだが、そこで驚異的な神作画を炸裂させて下さった。 一応、他の回でも”いとうくみこ”名義で原画マンとして参加している。
他の代表作は「アイドル伝説えり子」、「アイドル天使ようこそようこ」(作監)
田中良
「ミント」の作画監督。氏が参加した回はとにかくキャラが動くのだが、独特のクセがある絵柄に なっているために、ほとんど田中バージョンのミントと言った方がいいような状態になっていた…。
広田正志
「ミント」の作画監督。現在は志田ただし名義で活躍しているアニメーター。「ミント」の作監は1回きりではあったが、 ミントファンの間では別の理由で話題になったことがある。それは何かというと…。
他の代表作は「真・女神転生デビルチルドレン ライト&ダーク」、「パワーストーン」、「東京大学物語」(キャラデザ、作監)、 「シスタープリンセス」、「D.C.~ダ・カーポ~」(作監)。
越智信次
「ミント」の原画。確証は無いが、名前から考えるに”あの越智氏”なのだろう。梶谷作監の回で原画マンとして参加 していた。
他の代表作は「D4プリンセス」、「ぶぶちゃ」(キャラデザ、作監)、「ミステリアス巴里」(パッケージデザイン)。
安彦守
「ミント」の原画。川上修司・作監の回で原画として参加していた人物。
他の代表作は「ヒートガイ・ジェイ」(作監)。
桜井弘明
「ミント」の演出・絵コンテ。アニメマニアには説明するまでも無いほどの有名人。経歴を漁ってみると、どうも 「ミント」が初演出&絵コンテ作品のようだ。しかし、まさか氏までが「ミント」に参加していたとは…。
他の代表作は「十兵衛ちゃん」、「だあ!だあ!だあ!」、「セクシーコマンドー外伝!! すごいよマサルさん」、 「魁!!クロマティ高校」(監督)。
荒川稔久
「ミント」の構成補佐、脚本。未だにアニメ界を席巻する脚本家集団”ぶらざあのっぽ”の第1期生(だったはず)で、 特撮作品でも大活躍。
他の代表作は「BLUE SEED」、「鋼鉄天使くるみ」、「りぜるまいん」(シリーズ構成、脚本)。
桶谷顕
「ミント」の脚本。アニメ界では有名脚本家の一人で、「ミント」では珍しく”のっぽ”系でない。もしかすると最多登板か?
他の代表作は「エスパー魔美」、「チンプイ」、「コメットさん」(シリーズ構成、脚本)、「機動戦士Vガンダム」、 「機動戦士ガンダム第08MS小隊」(脚本)。
松井亜弥
「ミント」の脚本。こちらは”ぶらざあのっぽ”の4期生。第33話「情熱をスキーに乗せて」では絵コンテで クレジットされていたが、同姓同名の別人なのか、本当に絵コンテを切ったのか…?
他の代表作は「ポポロクロイス物語」、「スーパービックリマン」、「ワイルドアームズTV」(シリーズ構成、脚本)。
細井能道
「ミント」の脚本。これまた”ぶらざあのっぽ”系の脚本家。参加は第32話のみで、どうやらこれが脚本家デビュー作品 だったらしい。
他の代表作は「まもって守護月天!」(シリーズ構成、脚本)、「勇者特急マイトガイン」、「新・天地無用」(脚本)。
あみやまさはる
「ミント」の脚本。これまた”ぶらざあのっぽ”の脚本家。時期的なものを考えると、「ミント」で脚本家デビューを 果たした可能性がある(氏の参加した2話には小山高夫と荒川稔久の名前もクレジットされているので、上からチェックが 入ったのだろうか?)。
他の代表作は「エルフを狩るものたち」、「シスタープリンセス」、「藍より青し」(シリーズ構成、脚本)。