『魔法のアイドル パステルユーミ』あらすじと必見エピソード紹介

ここからは「ユーミ」のあらすじ紹介と兼用で第1話を取り上げつつ、 必見エピソードを紹介していこうと思います。

第1話 「街は魔法で花ざかり」

~あらすじ~

海に面した閑静な住宅街フラワータウン。この街で一番の花屋”花園フラワーショップ”の一人娘・花園ユーミの下に、 ある日、白いタヌキのような謎の生命体が二匹現れます。彼らの名前はカキ丸とケシ丸、その正体は花の国の妖精でした。 花の国では毎年春になると、花を大切にしている子供にお礼として魔法のアイテムを贈るという風習があると彼らは語るのでした。

半信半疑のユーミに対し、妖精は”パステルステッキ”と”ポップルサイン”を渡しました。なんと、このステッキを使って 絵を描くと、それが飛び出して本物になるというのです。

さてその日、フラワータウンでは年に一度のカーニバルが開催されていました。そこで行われるフラワーコンテストに、 ユーミの父親・花園一郎は何ヶ月もかけて作成した花のドレス人形を出品する予定になっていました。ところがコンテスト開催の 直前、ちょっとした不注意からユーミはドレス人形を壊してしまいます。

出品取り消しもやむなしとも思われましたが、諦めきれないユーミと一郎は人形の修復に取り掛かります。その甲斐あってか、 残されたわずかな時間内で奇跡的に人形は修復されました。

こうしてコンテストのステージ上に登場した人形は、その見事な出来栄えによって人々の絶賛を浴びるのでした。ところが 急仕上げがたたったのでしょうか、無残にもステージ上で再び人形は壊れてしまうのでした。

こんなときこそ魔法の出番です。さっそくユーミは魔法を使って花のドレスを実体化させ、自らがモデルとなって審査員に 披露するのでした。その甲斐があって、ユーミと父はコンテストで優勝を勝ち取ります。

ところがステージ上でユーミが喜んでいると、首からぶら下げたポップルサインが点滅を始めたではありませんか。 それを見たカキ丸とケシ丸は、ユーミに大事なことを伝え忘れていたと気付きます。

魔法を使ってから一定の時間が経つとポップルサインが点滅し、すぐさま実体化した物体は姿を消してしまう…ということを!

~ちょっと一言二言~

記念すべき「ユーミ」第1話。他の”ぴえろ魔女っ子”と同様、相変わらず魔法授与までの展開が強引なことこの上 ありませんが、花を大切にしてくれた子供に魔法が与えられるというのは、なんとも微笑ましく感じるものです。

ですが…。第1話から幼女がパンツ一丁になる というのは、やはりマズかったのではないでしょうか。 先のファンタジックな雰囲気を帳消しにした上、さらにマイナスイメージを与えてしまうだけのような気がします。

それにしてもこんな演出がチェックを通り抜けてしまうとは、当時のテレビ局側の映像規制はなんとも大らかなものだったと 妙な関心をしてしまいます。

第23話 「家出したお父さん」

~あらすじ~

ユーミの両親、花園一郎と桃子はいつも仲良しのおしどり夫婦です。そんな二人でも、たまには大ゲンカをしてしまうことも ありました。今回のお話は、そんな一郎と桃子の間に起こったトラブルの物語。

最近、めっきり一郎がオジサンっぽくなってしまったことに不満の桃子。ある日、フラワータウンに新しくフラワーショップが 開店することになりました。その清潔で大きな店内、派手な開店パフォーマンスを見た桃子は、自分の店も何か手を打たなくては 客を取られてしまうと焦ります。ところが、我が道を行く一郎はどこ吹く風。結局、花園フラワーショップは開店休業状態に 追い込まれることになるのでした。

さてそんなある日、桃子とアルバイトの三沢恭平が閉店後に落ち合う約束をしているところを、一郎は偶然にも見てしまいます。 その日の夕刻、綺麗にメイクをした桃子はよそ行きの衣装に身を包み、そそくさとどこかへ出かけたではありませんか。

妻が浮気を…? まさかとは思いつつも心配でならない一郎は、桃子の後をつけしまいます。その結果、一郎は最悪の 状況を ― つまり桃子が恭平の家で楽しく談笑している姿を ― 見てしまうのでした。

当然のように一郎は帰宅した桃子を糾弾しますが、それは誤解でした。まるで相談に乗ってくれない一郎では埒があかない と考えた桃子は、恭平と店を建て直すための相談をしていただけなのでした。そして逆に、浮気をしていると勘違いするなんて 性根までオジサンに成り果ててしまったのね、と桃子に愛想をつかされてしまうのでした。

その言葉に激しく打ちのめされた一郎は、なんと家を出て行ってしまうのでした…。

~ちょっと一言二言~

第8話「もう一度ロマンス」に続く花園家の夫婦ゲンカ話。

過去の綺麗な思い出を記憶し続けている女性と、そんなことは忘れてしまっている男性 …という対比は、結婚記念日に対する夫婦の認識違いという例え話を持ち出すまでもなく、ステレオタイプな作劇ではあります。 ですが、丁寧な脚本と絶妙な演出(特に、一郎の心理をテレビの映像とシンクロさせている部分が上手い)によって、見終わった 後に”イイ話だった”と思わせるだけの内容に仕上がっていると思います。

あくまで結果論になりますが、この第23話やユーミの揺れ動く心を描いた第19話「花びらのステップ」などを見ていると、 「ユーミ」は人間の心模様を綴った作品において特に妙味が出ているように感じます。そのような物語を中心に据えていれば、 もしかすると「ユーミ」の評価も変わっていたのではないかと思えてなりません。あくまで結果論ですが。

ところで上のあらすじでは後半部を省きましたが、はたしてライバル店との競争はどうなるのか? これが、けっこうブラックな オチで、ちょっと笑えるものとなっています。是非ともご自身の目で確かめて下さい。

関連記事

~変身しない、ぴえろ魔女っ子の異端児~ 他の紹介欄で何度も書いてきたことですが、”ぴえろ魔女っ子”シリーズでは大人への変身というものを通し...
最後に、今回もまたまた勝手に「ユーミ」の注目スタッフをリストアップしてみました。これがまた今見ると 物凄いラインナップになっており、こんな人...