4倍弱点とは?
弱点とは、あるタイプの攻撃わざに「こうかがばつぐん」のタイプを意味する。
そして、あるタイプの攻撃わざに「こうかがばつぐん」のタイプが2つあるポケモンを4倍弱点という。
2倍×2倍で4倍ということ。
4倍弱点の代表的なポケモンといえばカイリューでしょうか。
カイリューはドラゴン・ひこうタイプなのだが、その両方ともがこおりタイプのわざ(「れいとうビーム」など)に弱い。
つまり、カイリューはこおりタイプのわざに4倍弱点のポケモンである。
4倍弱点の種類
どのタイプとどのタイプの組み合わせが4倍弱点になるかを思い浮かべるのは難しいかもしれないが、
攻撃わざのタイプは1つしかないので、それに弱いタイプ同士の組み合わせが4倍弱点になる。
わざのタイプ | こうかがばつぐんなタイプ | 組み合わせ(通り) | 代表的なポケモン | |
理論上 | 実存 | |||
ノーマル | - | 0 | 0 | |
かくとう | ノーマル・いわ・はがね・こおり・あく | 10 | 2 | ニューラ、バンギラス |
ひこう | かくとう・むし・くさ | 3 | 2 | パラセクト、ヘラクロス |
どく | くさ | 0 | 0 | (赤緑青ピ版でのパラセクト) |
じめん | どく・いわ・はがね・ほのお・でんき | 10 | 2 | マグカルゴ、レアコイル |
いわ | ひこう・むし・ほのお・こおり | 6 | 3 | ストライク、ファイヤー、フリーザー、リザードン |
むし | くさ・エスパー・あく | 3 | 1 | ナッシー、(赤緑青ピ版でのフシギバナ) |
ゴースト | ゴースト・エスパー | 1 | 0 | |
はがね | いわ・こおり | 1 | 0 | |
ほのお | むし・はがね・くさ・こおり | 6 | 2 | ハッサム、パラセクト、フォレトス |
みず | じめん・いわ・ほのお | 3 | 2 | ゴローニャ、サイドン、マグカルゴ |
くさ | じめん・いわ・みず | 3 | 3 | オムスター、カブトプス、ゴローニャ、サイドン、ヌオー |
でんき | ひこう・みず | 1 | 1 | ギャラドス、マンタイン |
エスパー | かくとう・どく | 1 | 0 | |
こおり | ひこう・じめん・くさ・ドラゴン | 6 | 3 | カイリュー、グライガー、ワタッコ |
ドラゴン | ドラゴン | 0 | 0 | |
あく | ゴースト・エスパー | 1 | 0 | |
合計 | 55 | 21 | ||
重複除く | 48 | 18 |
ノーマルが抜群なタイプはないので、ノーマルわざへの弱点は存在しない。
どくとドラゴンは抜群が1タイプしかないので、これらのタイプのわざに4倍弱点となるタイプもない。
最も多いのが抜群なタイプが5つあるかくとうとじめんで、4倍弱点の組み合わせは理論上10通りずつとなる。
しかし実際にはかくとう4倍弱点がニューラとバンギラス、じめん4倍弱点はコイルとレアコイル、マグカルゴだけである。
くさに4倍弱点の組み合わせは3通りであるが、その3通りすべてが実存する。
上の表で重複ができるはタイプの組み合わせは、4倍弱点が複数存在することを意味する。
理論上、7通りの組み合わせが4倍弱点を複数持つことになる。
そのなかで実存するのは、むし・くさ、いわ・ほのお、じめん・いわ、の組み合わせである。
むし・くさタイプのパラスとパラセクトは、赤緑青ピ版ではどくタイプ攻撃も4倍弱点であった。
ゴースト・エスパータイプは一見強そうにみえるが、実は4倍弱点を複数持つのである。
哀しむべき4倍弱点
4倍弱点を有するポケモンはポケモンバトルにおいて非常に厄介で、なんせ普通に受けただけでも大ダメージです。
それがタイプ一致の攻撃となると、さらに1.5倍されて6倍ダメージになるので、一撃でひんしも充分ありえます。
コイルがふといほねガラガラの「じしん」を急所で受けると、一気に7体くらいひんしになってしまいます。
しかも4倍弱点ポケモンに私が定義するところのドラゴンポケモンが多い。
カイリュー、バンギラス、リザードン、ギャラドス、サイドン、ストライク、ハッサム
いずれも4倍弱点を有しているポケモンである。
4倍弱点の強み?
マイナス面ばかり考えていては哀しいだけなので、プラス面も考えてみましょう。
タイプが2つあるということは、ばつぐんも増えるが、いまひとつも増えるということを意味します。
先のカイリューでいえば、ドラゴン・ひこうタイプなので、くさタイプの攻撃わざは1/2×1/2で1/4されることになります。
タイプが増えれば短所も増えるが長所も増えるということです。
しかしこれは別に4倍弱点ポケモンに限ったことではありません。
4倍弱点でなくてもタイプが2つあればいいことなのです。
例えばクロバットは、どく・ひこうタイプなので、くさ、むし、かくとうタイプのいずれのわざも1/4にすることができます。
しかも4倍弱点は存在しません。いいなあ。
ではなぜ4倍弱点を使うのか?
残念ながらあまりいい面がみられない4倍弱点ポケモンですが、ではなぜ私は4倍弱点を使うのか?
まず、いとおしいこと。タイプ一致弱点で一撃とはあまりにもケナゲすぎます。
次に、一撃で大ダメージなので、相手の攻撃に対してかなり神経を使うこと。常にハラハラドキドキです。
それが結局はバトルの上達につながってくると思います。
そして最後に、最初に赤太字で書いたコトバに通じてきます。これは私の信念です。
対戦でいくら強くても、あらゆるポケモンを駆使できないことにはポケモンマスターになったとはいえません。
4倍弱点が弱いのは理論上わかりますが、そのポケモンを使わなければ真の強さはわかりません。
4倍弱点だけで以下のようなメンバーを組んでみました。
55カイリュー、55バンギラス、50ナッシー、50ヌオー、50ハッサム、50ファイヤー
どれも4倍弱点ですがかぶりはありません。弱点のかぶりも最小限にとどめてあります。
結局、4倍弱点ポケモンを強くするのも弱くするのもトレーナーの腕しだいですね。
ノーマルエースが自慢のそこのあなた。4倍弱点を使ってみませんか?