ポケモンの「ねごと」について物申す

「ねごと」について書く前に「ねごと」を使っている人にお聞きしたいことがある。

「ねごと」を使って楽しいですか? 面白いですか?

まずは「ねごと」というわざについて。

「ねごと」はかなり特殊なわざである。なにせ「ねむり」の状態でなければ使うことができないからだ。

ねむり状態で使えるわざは、この「ねごと」と「いびき」だけである。

「ねごと」で出るわざは、「ねごと」以外の自分が覚えているわざのどれか。

(ただし、「かなしばり」にかかっているわざや、2ターン以上要するわざは選ばれないようだ)
なので、4つのわざを覚えていたら、「ねごと」以外の3つのわざのどれかが出るというわけだ。

「ねごと」を覚えているポケモンはほとんどの場合「ねむる」も覚えているだろう。

「ねむる」を覚えている場合、「ねむる」が出る確率は1/3、それ以外のわざが出る確率もそれぞれ1/3ずつということになろうか。

本来なら無防備であるはずのねむり状態で、相手にわざをかけることやHPが回復しちゃうかもしれないオソロシイわざなのである。

さらに、ねむり状態なので、他の状態異常(どく・まひ・やけど・こおり)にかかることがない。

「ねごと」の利点は他に、PPが少ないわざもそのPPを減らすことなく放てるということ。

例えばPPが通常5のわざの場合、ポイントアップを施しても最大で8にしかならない。

しかし、「ねごと」によってそのわざが出た場合は、「ねごと」のPPが減るだけで、そのわざのPPは減らない。

「ねごと」のPPは最大で16なので、3回に1回の確率で出るとしたら、5回は余分に放てる可能性があるということである。

また、「ねごと」で出たわざを「カウンター」や「ミラーコート」によって返すことはできない。

「カウンター」は打撃攻撃、「ミラーコート」は特殊攻撃によるダメージを倍返しするわざなのだが、
「ねごと」で出たわざによるダメージは「カウンター」や「ミラーコート」では返すことができないのである。

「ねむる」「ねごと」「つのドリル」「じわれ」というケンタロスが昔流行しましたが、
HP回復やPPのこと、「カウンター」返しが効かないことを考えれば、まあ不思議なことではありませんね。

「ねごと」の利点はだいたい上に書いたことにまとめられると思うが、なぜ私が「ねごと」を嫌うかについて述べる必要があろう。

私がよく書く理由として「想像力・創造力が感じられない」というのがある。

さて、この想像力、創造力というものは何を示しているのか。

話はちょっとずれるが、私の一番好きなわざは「ゆびをふる」である。

一番好きなわざ「ゆびをふる」は、一番嫌いなわざ「ねごと」と同じようなところがあり、また大きく異なるところもある。

すなわち、ランダムでどのわざが出るかわからないところは同じだが、わざの出所が違うのである。

後者は自分が覚えているわざのいずれかであり、前者は自分が覚えている以外のわざのいずれかである。

「ゆびをふる」で出ないわざはいくつか存在するのだが、それでも200種類以上のわざから何が飛び出すのかわからないのである。

限られた範囲と、無限とはいえないがかなりの広範囲なものと、どちらが想像力がわくかは言うまでもないであろう。

また、「ねごと」によって出たわざの威力・追加効果というものは、「ねごと」によって産み出されたものではなく、
「ねごと」によって出たわざが本来もつ威力・追加効果である。もちろんこれは「ゆびをふる」で出たわざも同様である。

しかし、単にこれだけだと私が「ねごと」には想像力や創造力が感じられないとの考えに至った理由にはならない。

なぜ私がそのような考えに至ったかを突き止めれば、ひょっとしたらトレーナーに行きあたるのではなかろうか。

すなわち、「ねごと」を使うトレーナーに対して「想像力・創造力が感じられない」と思っているのではなかろうか。

「ねごと」そして「ねむる」を入れると、残りのわざのスペースはたったの2つである。

「ねむる」「ねごと」戦術を使うことによってその他の戦術の可能性がかなり狭められてしまうのではなかろうか。

そして「ねむる」「ねごと」戦術というものは、大いに流布している戦術である。

誰もが使うような戦術に対して想像力や創造力が感じられないというのはおかしくなかろう。

「ねむる」「ねごと」戦術に頼らなければもっと強い、もっともっと強くなれると思われるトレーナーは少なくない。

その可能性を奪ってしまう陳腐な「ねむる」「ねごと」戦術を好きになることはどうしてもできない。

ただ、これだけは断っておく必要がある。

私が「ねごと」を批判しているのは「ねむる」とともに入っている場合であって、「ねごと」単独ではないということ。

「ねごと」単独の場合は、むしろこれ以上魅力のあるわざはなかろう。

なんせ、相手に眠らされることを前提としているわけだからね。

ただし、いつ起きるかわからないのでわざの選択が不発に終わることもあるので注意。

でもこの「ねむる」「ねごと」戦術、かつては苦手としていたが、いまはそれほど苦にしていない。

もちろんこの戦術で負ける時もあるが、逆にこの戦術がありがたいときもある。

なにせわざが残り2つしかないからね。残り2つのわざがわかりさえすれば対処することは難しくはない。

こちらの一方的な展開に持ち込むことも充分可能である。

「ねむる」「ねごと」戦術への対処法として真っ先に思いつくのは「あくむ」と「ゆめくい」であろう。

いずれも相手がねむり状態のときに有効なわざである。

「あくむ」はゴーストタイプのわざで、ターンごとに相手のHPを最大HPの1/4ずつ減らしていく。

「ゆめくい」はエスパータイプのわざで、威力100、命中率100%。相手に与えたダメージの半分だけ自分のHPを回復する。

赤緑青ピ版での「ゆめくい」は、相手に与えたダメージがそのままHP回復につながったので、回復量が半減されてしまったことは非常に残念だ。

「あくむ」は使いどころが難しいが、「ゆめくい」はけっこう使える。

「ゆめくい」は「さいみんじゅつ」や「ねむりごな」とのコンボに使われると思う。スリーパーやナッシーあたりで。

しかし、それらを覚えない、すばやさの早い、タイプ一致のフーディン、スターミー、エーフィあたりに覚えさせるとどうなるか。

はっきりいってこれが決まったら笑いが止まりません。なにせこちらの狙い通りの展開というわけですからね。

相手に大ダメージ(エスパータイプわざ最高威力)を与え、かつこちらのHPも回復しちゃうのだから、これほどいいことはない。

エスパータイプの前でむやみやたらに眠るなということです。あくタイプ以外は。

ちなみに、「ねむる」「ねごと」が嫌いな私にも、唯一「ねごと」を覚えているポケモンがいる。

しかもカビゴン。

わざの組み合わせは、「ねむる」「ねごと」「のろい」そして「ゆびをふる」。

本来ならば「ゆびをふる」のところは「すてみタックル」とか「おんがえし」を入れるところなのでしょうが、
それでは普通すぎてつまらないので「ゆびをふる」を入れちゃいました。

面白いことに、「ねごと」で「ゆびをふる」が出ると、「ゆびをふる」でまた違うわざが出ます。

「のろい」はカビゴンの弱点であるぼうぎょ能力を高めるためと、こうげき能力を高めるため。

特殊攻撃よりも打撃攻撃の方が数が多く、一番多いわざのタイプはタイプ一致のノーマルだからね。

なぜカビゴンかといえば、その能力にあるに尽きます。少しでもこの戦術を長く楽しむにはカビゴンが最適。

もちものは「せんせいのツメ」。

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