登場人物
南方王国ゴンドール(Gondor)
(執政) デネソール
(執政の長男、次男) ボロミア 、ファラミア
(エレンディル、イシルドゥア直系子孫) アラゴルン
水没した西の島ヌメノールからやって来たドゥネダイン族のエレンディル王が、中つ国の南部に建国。
息子イシルドゥアとアナリオンが国を治めていた。アナリオン戦死後はアナリオンの息子が継いだ。
だが今では王の世継ぎは絶え、ここ千年は執政が統治している。
北方王国アルノール(Arnor)
(エレンディル、イシルドゥア直系の子孫) アラゴルン
ヌメノール人エレンディル王が中つ国の北部に建国し、彼が国を治めていた。エレンディル亡き後はイシルドゥアが継いだ。約1000年前、サウロンの指輪の幽鬼王によって完全に滅ぼされた。
ローハン騎士国(リダーマーク)
(王)セオデン 、 (王の甥)エオメル、
(王の姪でエオメルの妹)エオウィン
もとはゴンドールの一部だったが、昔の戦争のとき北方からやって来てゴンドールを救った「金髪の騎馬族ロヒアリム」に与えた国。ローハン初代の王エオルにちなんで自分たちのことを「エオルの家の子」と呼ぶ。
動物
風早彦 (かざはやひこ)グワイヒア
最大最強の鷲。鳥の王。
ランドローバル Landroval
グワイヒアの弟
飛蔭 (とびかげ) Shadowfax
馬の中の王者メアラスの長。疲れを知らず風のごとく超スピードで走る
あらすじ
指輪の魔力に取り込まれたボロミアは正気に戻り、オークと戦って亡くなった。が、メリーとピピンはオークに連れ去られた。
アラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、ボロミアを小舟で流して葬送し、そしてメリーとピピンを救うため、睡眠もあまりとらず何日も走り続けてオークの足跡を追う。
そのオークたちは通りかかったエオメル率いるローハン国の騎士軍に全滅させられる。その時メリーとピピンはなんとかオークから離れファンゴルンの森へ逃げ込む。
2人は森の主エントの「木の鬚(ひげ)」たちに助けられる。エントは身長4m、半分人間で半分木という生き物。
木の鬚たちは指輪を狙う魔法使い・白のサルマンに逆上し、メリーとピピンを連れてサルマンの住むアイゼンガルドへ進軍する。そしてアイゼンガルドを完全に破壊しサルマンを捕らえる。
一方、メリーとピピンを追う3人は途中でエオメルたちローハンの騎士に出会う。ローハンの王の甥であるエオメルは3人に馬を貸す。
ファゴルンの森に入ったアラゴルンら3人は、そこでガンダルフに再会。灰色のガンダルフは死んではいなかった。悪鬼と戦い、長い苦難の末、大鷲「風早彦グワイヒア」に助けられ、白のガンダルフとなって復活していた。
4人はメリーとピピンを発見できなかったが、2人が安全であることを悟りローハンへ向かう。
ローハンの王「セオデン」はサルマンの手下である「蛇の舌グリマ」に心を操られ、策略にはまっていた。ガンダルフは「蛇の舌」から王を救う。
セオデン王とその軍隊はアラゴルンら4人と共にアイゼンガルドに進軍することになった。
角笛城の戦いを経てアイゼンガルドに着いてみると、すでにそこは「木の鬚」たちによって破壊されていた。メリーとピピンに再会する。
ガンダルフとピピンは名馬「飛蔭」に乗ってゴンドールの都ミナス・ティリスに向かう。
一方、フロドとサムは苦労してエミン・ムイルの山を越える。指輪を狙ってずっと後を追って来ていたゴラムを捕まえ、モルドールへ行ったことのあるゴラムに道案内をさせて、モルドールに向かうことにする。
昔ゴンドールの領地だったイシリアンで、フロドたちはボロミアの弟ファラミア率いる偵察軍に捕らえられる。
ファラミアはオスギリアス近くのアンドゥイン河を警戒中、ボロミアを乗せた小舟が流れていくのを見かけていたので、兄の死を知っていた(エルフの舟だったので沈まずゴンドールまで流れて行った)。フロドは出発後のことだったので、ボロミアの死を知らなかったが…。
ファラミアはフロドの任務をうすうす感じとり、丁寧な心ある態度で接して食料を与えてくれる。
フロド、サム、ゴラムはモルドールに至るキリス・ウンゴルを抜ける時、ゴラムの裏切りで、そこに住む大蜘蛛の怪物シェロブにつかまり、フロドは毒針を刺されてしまう。
ゴラムはどこかへ逃げてしまうが、サムはシェロブと対決し、なんとか勝つ。しかしフロドは死んでしまう。
サムは決断する。フロドの代わりに自分が指輪を葬ることを。そして嘆き悲しみながら、指輪を持って進む。
が、その後、事実を知る。シェロブの針は獲物を仮死状態にするだけで、フロドは死んでいないと…。サムはフロドを助けに必死で戻るが、仮死状態のフロドは既にオークに捕らえられていた。
第2部 終わり
関連記事